クリス・リード

元アイスダンス日本代表選手のクリス・リードさんが、2020年3月15日午前0:20(日本時間)にアメリカ・デトロイトで心臓突然死により逝去されました。

2007NHK杯 2008NHK杯 2008年全日本

クリス・リードさんは姉のキャシーさんと組み、ノービスの時代からアイスダンスの基礎を学び、2007年よりアイスダンス日本代表として活躍。2015年にキャシーさんが引退した後は、村元哉中選手を新たなパートナーとしてカップルを結成。長年にわたり日本のアイスダンス界をけん引してきました。
バンクーバー、ソチ、平昌の3度のオリンピックに出場。ISU世界フィギュアスケート選手権大会には11年連続で出場しました。2018年ISU四大陸フィギュアスケート選手権大会では、日本のアイスダンス初のISU選手権大会のメダルを獲得。同年のISU世界フィギュアスケート選手権大会ではアジア勢としてアイスダンス歴代最高となる11位を記録するなど、日本のアイスダンスの歴史を塗り替えてきました。競技生活の中では幾たびもの怪我を経験し、苦しみを乗り越えながら、今も私たちの心に残る素晴らしい演技を見せてくれました。
2019年12月に競技からの引退を発表し、今後は日本のアイスダンスの発展に貢献したいという希望のもと、指導者として新たな一歩を踏み出したところでした。

天性の音楽性とアイスダンサーとして不可欠な「華」があり、常にアイスダンスへの情熱を失わなかったクリスさん。長いキャリアの間に彼自身が磨き培ってきた「ホールドの美しさとそのホールドをマネジメントしてパートナーをリードしてゆく力」で日本のアイスダンス界に輝かしい功績をもたらしてくれました。
クリスさんの思いやり溢れる温かい人柄と、アスリートとしてストイックに自分と向き合う姿を、私たちはいつまでも忘れることはありません。
クリスさんのご家族に心からのお悔やみを申し上げ、クリスさんが安らかに憩われますよう心よりお祈りいたします。

2014NHK杯 2016年全日本 2017NHK杯

クリス・リード

クリス・リード

1989年7月7日生まれ
アメリカ・ミシガン州出身

【主な戦績】
2010年バンクーバーオリンピック 17位
2014年ソチオリンピック 21位
2018年平昌オリンピック 15位

ISU世界フィギュアスケート選手権大会
2008年より2018年まで11回連続出場

2018年ISU四大陸フィギュアスケート選手権大会 3位

全日本選手権大会
2007年より2017年までに10回出場し、10回優勝


写真提供:ジャパンスポーツ